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創作小話。同性愛的表現含。
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「暑いー…」

「…うん」

「暑いーカルピス飲みたいー」

「さっきから何杯も飲んでんじゃん。
 腹壊すからダメ」

「暑いー暑い暑い暑い暑いあーつーいー」

「もー何回言ったら気が済むんだよ」

「だってー」

「暑いって言ってっから尚更そう感じんの!」

「…たつき、なんかイライラしてる」

「してません」

「暑いからだ」

「違います」

「………ぅりゃっ」

「だぁ!!くっつくなよ暑いんだから!!」

「はい言ったー暑いって言ったー」

「無駄にムカつくことすんな!」
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「…あゆみくん」

さっきからクッションを抱き締めてソファで丸くなって。
何を聞いても無言。
顔をクッションに押しつけて、表情が見えない。
じっとしたまま。
愛してるよ。ホントだよ。信じてね。

LOVEじゃないけど、あくまでLIKEだけど。
限り無くLOVEに近いんだ。愛してるんだ。
「もー歩けなぁーい。疲れたよー」

「あゆみくんが買い物行きたいって言ったんじゃん…」

「でも疲れるもんは疲れんのぉ」

「結局、ぐるぐる店みただけで何も収獲無いし」

「はぁ……やっぱあっちのデパート行った方がよかった…」

「おーい、座り込まないで下さーい」

「疲れたぁー」

「知らないよ、置いてくよ」

「たぁつぅきぃー」

「……あーあ…わぁったよ、ほら、乗れ」

「やったー!おんぶしてくれんのー!!」

「駆け寄って来る元気あるじゃないですか!!」
「たつきお疲れー、学校見学会どーだった?」

「ただいまあゆみくん。んー、ずっと座ってんのも肩こるね。
 そうだ、大学で飯島先輩に会ったんだよ」

「あ、そいえば雄也先輩てあの学校だっけ」

「黒崎先輩もね」

「あの美形な人だよね!ちょっと小さいけど」

「あゆみくんよりは大きいよ…」

「へぇー、ふたりとも勉強出来るんだなぁ」

「俺もあそこ行きたいな」

「えっ、たつき行くの!?超レベル高いじゃん!」

「行けると決定したわけじゃ…。
 でも今日見学して、かなり魅力的だったから」

「ふーん……じゃ俺も行こーっと!」

「うわ簡単に言うね。あゆみくん、勉強嫌いじゃなかったっけ」

「勉強は大嫌いだし苦手だけど、たつきのことは大好きだもん」

「面接で志望理由それ言うつもりですか」

「よっし!!明日から頑張るぞ!!」

「ダメなダイエット宣言じゃないんだから。
 せめて今日からって言ってクダサイ」

「たつき、次のテストは満点とるよ俺!!」

「……うん、まぁ、一緒に頑張ろっか。
 人にはいろんな可能性があるしね」
初めに
おおさわ潤が創作する、BL含む日常小話。 友情物語もあり。 過激な性的表現・年齢制限を含む作品は無し。 自己範囲でお楽しみ下さい。
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