雄也だって、たまには強気に出てみたいんだもの。
「ちとせクン、俺に好きって言って下サイ」
「やだ」
「ぁんで」
「そっちこそ、なんで。んなこと」
「クリスマスだから」
「っせ。関係ね」
「言いなさい!」
「バカか!しつっこい!」
「あーじゃあちとせは俺んこと好きじゃないんですね
そんならそれでいーっすよ、俺帰っから」
「あぁ帰れ」
「こないだ告ってくれた娘のトコ行きますから。
カノジョのが可愛いし。ちとせクン冷たいし」
「…告られてたの」
「そ。同じゼミの娘に」
「知らない、それ」
「言ってないもん。言う必要無かったかなーて思ってたけど!
まぁちとせクンに嫌われたんじゃ仕方ないんで、そっち行きマス」
「ホントに?」
「ホント」
「…………」
「じゃ、そゆことで」
「……好きじゃなかったら一緒にいないし家にも泊めないしあんなこともしない!」
※“あんなこと”っつーのは、皆様ご想像でどーぞ。by.雄也
「最初っからちゃんと言ってくれりゃいーの」
「………」
「ぇっ嘘、泣くなよ!マジでか!ごめんやりすぎた…」
「もー知らね!バカ!死ね!」
「調子に乗ってすみませんでした…」