スマイルは身体で払って

「スマイル０円ってさ」
「うん？」
「マジに店員に注文する奴いたよね」
「あーたまにね」

雨の朝

「…雨」

もう空が薄い青に変わってきた朝方、
しとしと降る囁くような雨音で目を覚ました。
隣りには、静かに寝息を立てる雄也。

ちょっとだけ、たつき&あゆみ

ちょいとばかし、たつきとあゆみの設定。
まだまだ詳しいことは決まってない。
作者にとっても未知のふたり。

ガキな俺たち

なんかたまにムカつくんだよ、その余裕ありげな態度が。
年上だからしょうがないかなとも思うけど、
やっぱ恋人とは対等でいたいわけ、俺は。
そりゃ俺はアイツよりは不器用なとこあるし、
要領も、悪かったりするけどさ。

はねてくるんだって

「はー疲れた。久々のドライブー」

「ずっと運転してたの俺だし。ちとせ寝てたじゃん」

「あぁうん、お疲れー」

「…ん」

「ここのホテル、バーあんだね、後で行く？」

「良いねぇ。じゃ先に風呂入っちゃうわ」

「おっけー」



「雄也、やっぱ俺も一緒入る！」

「はー？　ってコラコラコラ勝手に…」

「お前終わんの待ってたらテレビ始まっちゃう！」

「ちょ、狭い！」

「もっとそっち行って」

「壁だよ！見りゃわかんだろ！」

「シャンプーこれ？」

「それリンス！シャンプーこっち」

「さんきゅー」

「ったく……ぉい！至近距離で頭洗うな！
　はねてくるんだって泡が！」