一ノ瀬憂吏様より、ちとせイラスト

一ノ瀬憂吏様より、黒崎ちとせのイメージイラストを描いて頂きました！

我が子をこんなに美人に描いてもらえるとは！！
感激ですありがとうございます（；ω；）

慈

変わらないものなんてない。
自然も街も、物や人も。すべて。
そんなの、学校で習わなくたって分かってる。

昼間から

「ねー、ちーちゃん」

「やめろその呼び方」

「ちとせ、俺んこと好きだよね」

「……は、バカじゃん」

「バカです」

「こないだ言ったでしょ」

「もっかい言って」

「やだ」

「良いじゃん」

「やだ」

「なんで、もう好きじゃない？」

「バカに付き合ってらんない」

「別れる？」

「…すぐそーいうこと言うのがさ、単細胞」

「ですねー。嫌い？」

「嫌い」

「でも好きでしょ」

「訳わかんねーよ、あーもーひっつくな！」

「好きって言って」

「んぅ〜……めんどぉな奴だなぁー」

「言っちゃえ。楽になるよ」

「…じゃーベッド行こベッド」

「いっちゃうの？」

「いっちゃうの」

「真っ昼間からそっち系の話ですか」

「どう解釈しても良いよ」

震える愛の言葉

部屋に帰ってみたら、ちとせがソファで何か弄っていた。
俺に背を向けたまま、おかえり、といつも通り。
ただいま、と返事をし歩み寄って手元を覗き込む。

「…紙コップ？」
「糸電話」
「なに、作ったの」
「んー」

欲望、抑制、…葛藤

「眠い？」

虚ろな目をして俺の肩に頭をもたれる。

なんでこんな時間まで起きてんだろ。
ちとせは別に、観たいテレビがある訳でも無いみたいだし、
ずっと俺の隣に座ってうつらうつらしてる。
さっき、弱いくせに酒飲んだから、
もう頭がぼぉっとして仕方ないんだろうな。