「この時期はバイク乗れなくてヤダー。ホント不便」
「とかなんとか言って、いっつも俺に車出さすんだから」
「ブラックアイスバーンこえーこえー」
「車だって同じよーなもんだっつの。走る凶器なんだから」
「それは雄也が運転すっから…」
「あ?もう乗せねーぞ?」
「いいよ?別に乗せてもらわなくても」
「はっ?」
「俺ひとりで電車乗れないしバスも慣れてないしタクシー使う金勿体ないし、
そんで雄也の車乗れないんなら俺、雄也と遊ばなくなるだけだから」
「……なにを言って」
「あーあーもう雄也ん家行けないなー仕方ないケドー」
「…ッ………腹立つッ」
「明日も11時に迎えに来てね」